ダイエットのモチベーションを上げる本

CA3H0901やせる!
勝間和代 著
光文社

なにしろ、勝間さんの本ですから、やる気に満ち満ちていて、モチベーションが落ちたときに振り返って何度も読み返すといいと思います。「こうしたらやせる」「〇〇するだけダイエット」的なハウツー本は多いけれど、そのダイエット研究をレビューする論文がないそうで、”全体を俯瞰し、かつ多くの人が実現可能な形で「やせる!」ことを解説したガイドブックが少ない”とのことから、この本を書こうと思ったそうです。

地味な正攻法が最も近道

N/Cレートの重要性 Nutrition(栄養素)/Calorie(摂取カロリー)

など、納得できる内容がつながっていきます。どちらかというと、運動よりも食事の取り方に重点が置かれているような気がしますが、カロリーの高低だけを気にしていても駄目だという点は初めてききました。そして、少ないカロリーでも質の高い食事を続ければ、身体が暴食しなくなる、という”N/Cレートの重要性”については非常に面白いと思いました。カロリーはあっても、栄養素が不十分だから身体がさらに多くの食事を求めるのだと。私は現代人の肥満は、飢餓に備えてしまうための誤作動的な意味があるのだと思っていましたが、飽食の時代であっても、栄養素は足りていないということに気づきました。
カロリーを消費することに心血を注ぐよりも、質の悪い食事でカロリーを過剰に摂取しないよう食材を選ぶことのほうが効果が高いのではないかと考えを変えました。
N/Cレートのよい食品については、また、別記事で扱いたいです。ひと月に2回ほどしかスーパーに行かない生活ですが、ちょっとスーパーに行ってみたいな、と思わせてくれる本でした。玄米や雑穀はやはり素晴らしいのですが、安全な有機玄米は手に入れるのが難しいので、まずは精米したお米で和食中心の食生活にとりかかろうと思います。もし九州や四国の玄米が手に入りそうなら買って試してみたいとも思いました。

効率的な時間管理とは問題解決を繰り返すことである

あなたがこれからやせようと努力すると、さまざまなノイズが生じることでしょう。また、バカにしたり、止めようとしたりする人が増えてくることでしょう。しかし、それが自分にとって大事なことかどうかを決めるのは、あなたであって、それを干渉してくる人ではないのです。

こうした勝間本らしいところは、努力する勇気がふつふつ出てくるようで、ほかのダイエットについての本とはちがうところだなと感じます。