「アンガーマネジメント11の方法 怒りを上手に解消しよう」
ロナルド T. ポッターエフロン / パトリシア S. ポッターエフロン 著
この本では、怒りのスタイルを11に分類し、それぞれ詳しく問題と対処について書かれています。タイトルのとおりです。
すでに怒りを爆発させてしまい、反省しているからこそ、私はこの本を手に取りました。もちろん時間を戻す事はできません。イライラもおさまりませんが、この本を読みはじめてすぐに「この怒り方は、不幸で最低だ」と思う部分がありました。絶対、美しくない怒り方です。
怒りのスタイルは11
怒りは大きく3つに分けられます。「隠された怒り」「爆発的な怒り」「慢性的な怒り」。それぞれがさらに細かくわかれ、怒りは11のスタイルに分類されます。
「隠された怒り」
1.怒り回避
2.陰険な怒り
3.内に向けた怒り
「爆発的な怒り」
4.突然の怒り
5.恥に基づく怒り
6.意図的な怒り
7.興奮するための怒り
「慢性的な怒り」
8.習慣的な敵意
9.恐れに基づく怒り
10.道徳的な怒り
11.憤り/嫌悪
「隠された怒り」の問題
「2.陰険な怒り」とは(これがまたホントに陰険)、はっきり相手に怒りを伝えないんです。命令やアドバイス、指導を嫌い、「しない」ことを通じて怒りを伝えます。直接怒りをぶつけずに、さらに何か頼まれても(指示されても)、イエスともノーとも言いません。
こんな人がPTAの役員になってたりすると、大変です。周りを振り回して、自分は何もしない。「あ、忘れてたー」とか言うんですよ。わざとなのに。ずるいけど、賢いのかなと思っていました。でも、違います。
こうした怒りのスタイルは、「自分がやりたくないこと」を回避するために時間をさきすぎてしまいます。人から尊敬されず、自信を持つ事もできず、さらに自分が本当に何を望んでいるかがわからなくなる。どう考えても「不幸まっしぐら」。恐ろしいことです。
陰険な怒りを止める
具体的な実践方法がいくつか書かれています。そのうちのひとつが、「人に何かを頼まれたらイエス、ノーをはっきり言うこと」です。本当はイヤなのに「わかった。後でやっておくよ」とやりすごして、逃げる方法を探しても、時間もエネルギーも余計に無駄にしなければなりません。自分を尊敬できないなんて、絶対、腸に良くありません。※私は腸内フローラを大事にすることが、アンチエイジングにつながると考えています。
この「陰険な怒り」は、やばすぎる!と思ったのでした。自分の怒りスタイルではありませんが、11の怒りスタイルの中で、もっとも恐ろしかったものです。