ストレスのない生活は幸せか

紅梅、池上

生きていくのに不自由ない生活の中で、いろんな心配ばかりしてストレスを感じていることは、損をしている気がする。「野菜の農薬が気になる」「放射性物質はどうだろうか」「地震があったら電気は使えるのか」答えの出ない心配事は尽きない。

「結論を出すことが難しい心配事は考えない。」そういう人もいる。時に羨ましく思う。ストレスが健康に及ぼす影響は無視できない。おそらくストレスを感じない人は免疫力が維持しやすく長生きなのではないだろうか。ゆったりした気持ちで長く生きる。

幸せを測る方法があるとしたら、それは自己採点による方法だろう。幸せの大きさは、自分の主観の中で決めるものだと思うから。

自分の幸せが、完全に個人の考えによって規定されるのなら、自分さえ自分のことを幸せだと思えればいい。

しかし、母親が自分の子供の幸せを考えるとき、それでは不十分だ。

大きな災害に直面したり、社会の中で生活することによる理不尽な扱いを受けるなど、あらかじめ防ぐことができないストレスに晒されてしまうときは必ず訪れる。その時に、ボーっと幸せしか感じない人間は、素早い対応はできないだろう。

「いざという時には行動するぞ」という気持ちがあるから、「こんなことが起きそうだから警戒していなくてはならない」という心配をしているのである。心配は覚悟でもある。

大きなストレスを打開するエネルギーや、強い思考力を備えていて、うまく逃げ切って生き延びて欲しい。生き延びてこその幸せだ。

自分のストレスに打ち勝つためには、行動する覚悟を決めることだ。そして的確に行動し生き延びるためなら、心配ごともやむを得ない。そんな私を、両親はどう思うのだろう。「お前なら、きっと立ち向かえる」と安心してもらえるのではないだろうか。

スポンサーリンク

シェアする

フォローする