タクシーでの何気ない会話が素晴らしかったこと

体重を落とす目的のひとつが、春のお出かけにキレイでいたいからです。この日は重要な式典への参加です。一番いいスーツにヒールで出かけました。ダイエットのおかげで、ウエストもゆるくなっています。でもちょっと気分は落ち込んでいました。

雨の日に、式典に参加する為に駅にむかいました。

寒くて、ヒールが足にきつい。

なんと駅では人があふれていて、どうも電車がとまっています。式典に遅れる訳にはいかないので、急遽タクシーをひろうことにしました。

どうしても気分が落ち込む日はあるもので、この日も朝からぐったりしていました。

うまくいかない人間関係が、あっちむいても、こっちむいてもせまってきている気がする。駄目な時ってあるだろうけど、仕事もプライベートも、こんなにうまくいかないことが重なるなんて。寒くて雨がふっている日に電車もとまっているので、タクシーなんかつかまらないわけです。

梅の花、白

梅の花、白

国道で5分も待ちましたが、ようやくタクシーをつかまえることができました。

「良かった〜タクシー乗れた〜!」

「ここらへん、わからないんだけど、いいかな〜?」

「はい。青山の〇〇です。」

タクシーに乗れた嬉しさから、ちょっと声がはずんでいたかもしれません。いま電車がとまっていて、大事な式典に行きたい事を話すと、なんとタクシーの運転手さんからも、方向的にちょうど良かったんだとお礼を言われてしまいました。寒い雨の日で、朝5時から走っている事、ご飯もろくに食べられないほど稼げた良い日だということ。

仕事でちょっと嫌なことがあったといって、落ち込んでいた私に、ハードに働いて充実感を持っているタクシーの運転手さんは、とてもまぶしいように感じました。働く充実感を感じたのはいつかなあ。仕事が忙しいことを喜ぶ。これが豊かな人生ということでしょう。

「大丈夫だよ。絶対間に合うから。心配すんな。」

タクシーが「絶対間に合う」なんて言うでしょうか。やさしい言葉をきいて、だんだん元気が出てくるのが自分でもわかります。遠くないのに高速に乗り、高速代もおまけしてやる、と言い出すんです。時間に間に合うどころか、10分前に着き、軽く身支度も直すことができました。高速代お支払いします、と申し出ましたが、やはりおまけしてくれました。

たくさんお礼を言いました。時間に間に合った式典は、素晴らしいものでした。

素敵なことは、毎日の中にあふれてる。たまたま拾ったタクシーにも。

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